さて、我が家のティーン息子である。彼は、だいぶ前に子供向けチャンネルを卒業した後、ここしばらくは刑事ドラマにすっかりはまっている。えらくたくさ ん見ている上、普段見ないものでもどれがどんなストーリーかよく知っている。しかし今どき新聞にはテレビ番組表などなく、芸能系の雑誌やサイトも息子は見 ていない。
不思議に思って「そんなにたくさんのドラマ、いったいどこで見つけてくるのよ?」とある日聞いたところ、「Huluだよ」との返事。
何でも、最初は友だちに勧められたドラマを1つ、試しにフルで見てみた。すると「この番組を見た人は、他にこんなものを見ています」というオススメが表 示される。リンクをクリックするだけで無料ですぐに見られるので、気軽にお試しできる。それを次々と見ていくうちに、いくつかが気に入り、続けて見るよう になった。
大好きな番組は、早く次の回が見たいので、地上波オンエア当日にテレビで見るようになる。これまで、およそ地上波テレビなど見なかった息子が、テレビの前で番組が始まるのを待ち構えるのには驚いた。
世上よく、HuluやNHKオンラインのようなテレビ番組の時差配信サービスは「見逃し視聴(見逃した番組を後で見る)」のためと言われ、「テレビ→ネット」という方向ばかりが取り沙汰されるが、彼の場合「ネット→テレビ」という、逆方向の導線である。